CATS.大阪.2002.8.10 マチネ

C A S T
グリザベラ/範 衛華ジェリーロラム=グリドルボーン/井上智恵
ジェニエニドッツ/服部良子ランペルティーザ/相川 忍
ディミータ/増本 藍ボンバルリーナ/村上朋子
ジェミマ/大田未稀タントミール/工藤のぶ子
ヴィクトリア/佐藤匡子シラバブ/山内桜子
カッサンドラ/大口朋子
オールドデュトロノミー/佐川守正  アスパラガス=グロールタイガー、バストファージョーンズ/キム スンラ
マンカストラップ/福井晶一ラム・タム・タガー/八巻 大
ミストフェリーズ/蔡 暁強マンゴジェリー/李 涛
スキンブルシャンクス/岩城雄太コリコパット/徐 元博
ランパスキャット/百々義則カーバケッティ/三宅克典
ギルバート/千葉浩一タンブルブルータス/大谷 健
マキャヴィティ/赤瀬賢二



待ちに待った夏遠征。だがしかし!遠征前日に事件はおきた!
今回、10日マチネは2階B席。後ろから3列目である。なぜそんなわざわざ遠い席なのかというと、
そのブロックは後ろからランパスキャットの握手席だからなのです。
むろん辻ランパスが狙いだったわけです。今週の頭にキャストを確認したらきちんとお名前があったのだ!
意気揚々とプレゼントも買い込み(またもやJAP工房モノ。四季でJAPを流行らせようともしているらしい)渡阪前日。
とあるBBSで、ランパスが急遽変更しているとの情報を得る!な、な、な、なんとーーー!∑( ̄□ ̄‖)
急いでキャスト確認すると・・・。本当だった。がほーん。何故なのだー(T△T)やはり邪念があると駄目なのかしら(笑)
そんなドラマを展開しつつ、いざ渡阪!

さて、2階B席。すごい傾斜です。確かに視界をさえぎるものはないし、遠くて観にくいとかはあまり感じないです。
でもここまで走りこんでくる猫さんは大変だなぁと、要らぬ心配したりして。さてさて開演

▲オーヴァチュア▼
やはり、オーバチュアの第一音(バァ〜ン!という轟音)はどうも好きになれないなぁ。前のベースが効いていたほうが好き。
そして闇を駆け抜ける猫の目。そんなに上のほうまでは来ませんでした。そうだよね、この傾斜じゃあね。

▲ジェリクルソング▲
確かにB席は遠いですが、あまりそれが気にならないのがこの曲。
音に合わせて全員でフウッと肩を上げたりするのが(ちょうど猫の威嚇のような姿勢)すごく綺麗に見えます。
空気ごと動いているような。群舞も常に流動的にフォーメーションが変わるのが良く見えて綺麗。
この曲はリニューアル前の元の振りとリニューアルで出来た新しい振りが巧くマッチしていて、個人的に好きです。
あと、オペラグラスで個々を覗いていると、本当に猫の集会を覗いている気分になってきて楽しいです。
さてさて。お初の百々ランパスキャット。これがなんと!笑顔がかわいい!ってか、こんなに笑顔がいっぱいのランパスって(爆)
踊っているときも、ハレルヤのところも、笑顔が〜。楽しそうなんですよね。おお、こういうランパスも有りか!・・・良いっすね(^^)

▲ネーミングオブキャッツ▼
千葉ギルバートが来ました。失礼なことに思わず後姿を見て「うーん、いい筋肉だなぁ」と感心していました。
ちなみに休憩中にその話をすると、友人Hも同等の視点だったことが判明しました(爆)
二人とも見ていたところは違いましたが感想は同じ。…コレ、書いたら世間一般じゃセクハラかなぁ…。
最後の科白、『その名・・・』で猫達は退場していくのですが、三宅カーバケッティ、最後まで科白が残っていました。
声も独特なのですねー。今度は近くで聞いてみたいなぁ。

▼ジェニエニドッツ▼
観たかった服部ジェニエニでした。良かった〜。この自然体なおおらかさはさすがですよね。
スリーガールズ、井上ジェリーロラムは完璧リーダー格だった。これは良い意味ですよ(^^;)
やはり、ジェリーロラムは他の雌猫よりちょこっと存在感が抜きん出ていないとね。ヒロイン感が漂っていないと。
個人的にグリザベラ→ジェリーロラム→シラバブっていう線があると思っているのです。CATS三大ヒロインじゃ無いけれどね(笑)
ゴキタップも常にいろんなフォーメーションを組んで踊っているので、それがしっかり見えてよかったです。

▲ラムタムタガー▼
前回荒川さんで今回は八巻さん。さすがに声にも慣れてはきました。(芝タガー、もう帰ってこないのか〜〜・泣)
雄猫ちょこっとカッコいい系トリオ(タンブル、ギル、ランパス)に続いて出てきたコリコパット。こいつが可笑しかった!
ランパスに相手にされないと、次に視界にシラバブ発見。と思ったら「うがぁ〜」ってシラバブに威嚇。
ちょこっとびっくりする山内シラバブも可愛かったです。シラバブ相手に楽しそうな徐コリコ。その後スキンブルと遊んでました。

▲グリザベラ▼
前回、不評だった範グリザベラと大田ジェミマ。またもやダブルかいな(爆)かなり不安でした。
うむ、やはり範グリザから伝わってくるものってないのですよ〜、自分。威嚇されたときの反応も良くわからないし。
友人Hも同意見なのですが、“空気が変わらない”のです。もしくは変わったのが伝わらない。
他の猫達の演技で一見変わっているように観えるのですが、なんかぬるいというか。表面温度が変わった位。
…辛いかな〜。でも嘘は書けないな〜〜…。
大田ジェミマは、前回より雰囲気は出ていました。感情が歌に出ていたのでそこは良い感じでしたが、やはり歌が(T_T)
四季の俳優さんで時々いらっしゃる「日本語頑張っている外人さん状態」です。
開口と発声に意識が行っちゃってスムーズな日本語じゃないのですよね。あと高音になると声が篭るのも難点でした。
感じは良くなっているんですけどね〜。

▲バストファージョーンズ▼
神谷明な『いらっしゃ〜い♥』もすっかりお馴染み。
雄猫陣、今回は抜きん出てデカイのが居なかったので舞台上の凸凹さはあまりありませんでした(結構観ていて楽しいのだ)
バストファさんの演説。百々ランパス落ちる(寝る)の早っ!なんか『ぐー』って吹き出しを付けたくなる位しっかり落ちていきました。
お食事運びでは、赤瀬黄マキャヴィティが残っていた物を、カーバケッティの口にぼんっと押し込む。なかなか勢いがよろしかった様で
まん丸お目々で驚く三宅カーバ。で、驚いたままの顔(もしかしたら地顔かも)で手にお皿を持った格好のままススス、と上手に移動。
シラバブとジェリーロラムに食べさせてあげていました。嬉しそうな3匹の図が可愛かったっス。
その直後、すんごい勢いでバストファさんの尻尾に飛びじゃれる三宅カーバ。けっこうお忙しいのですね(^^;

▲マンゴジェリーとランペルティーザ▼
初見は李マンゴジェリー。どうやらマンゴジェリーってキャラクターの捕え方が変わってきたのかな?やはりカワイイ系です。
でも、ちょうど去年の夏、初めて趙マンゴを観た時と同じような印象を受けました。いまいちキャラクターが見えないんです。
なんかランペルティーザが2匹いるかんじでした。相方とキャラかぶるのはどうかと〜。でも歌は割合スムーズでした。(日本語も)
入ったばっかりのわりには動きに歌が負けていないので今後の期待度は高いです!化ける事を願おう。
ナンバー後、皆に見つかってしまった時。マンゴはジェニエニなどに、ランペルはカーバなどに取り押さえられるのですが、
このカーバが女の子相手に結構すごい(笑)だって後ろからタックル状態。ランペルの袋(戦利品)をどうにか奪おうとめっちゃ必死。
相川ランペルその腕を袋でバシバシ叩き落す。ちなみに『はーなーせっ!』と小さく聞こえてきました(汗)ランペル…(^^;

▲ジェリクルボール▼
今回は場所(座席位置)もあってあまり1匹を追わず全体を見ていました。
ボール前半戦のミストとボンバルから踊り始めるトコロ。凄いすばやくフォーメーションが変わっていってとにかく圧倒されます。
前の振りではここですでにタイヤ上アダージオの隊形だったと、ふと思い出した…。で、カッサンドラとカーバがタイヤまで行くのも見えたり。
この時の中尾カーバがなんだかカッコ良くてねぇ〜(*^o^*)。ただ移動するだけなんだけど、いつも見てました。そんな楽しみもあったなぁ。
シラバブのヒコーキリフト時、徐コリコのジャンプが高かったです。本当に遠目だと弾んでいる様な。やはりコリコパットは弾まなきゃ!
その後の雄猫8匹でのダンスで後列が出てきてそのまま開脚ジャンプするのですが、それでもすんげえ飛ぶし、足180度だし。
ココってほとんどプリエしないのですけれど(汗)。徐さん、恐るべし身体能力です(^^;
…一匹追ってるじゃねぇかって(^^;)ほら、今回はデカイ白黒猫がいらっしゃらないから…。彼がでていると一点集中に近いのですがね。
昔はちんまい黒白猫の方だったんだけどなぁ、そういえば。ジェリクルボールでミスト見なくなってる!?今、気付きましたよ!
だって実際、目を惹かれないんだもん〜。そういうわけで、徐コリコはやはり目を惹かれたのでしょうね。
踊りうんぬんの前に、体から発せられるパワーとか雰囲気とかそういうのだと思いますね、目を惹くって。(辻さんはなんかもう別格・爆)
大谷タンブルブルータスもなかなかダイナッミックでした。どうやらかなりかっこよさげだ。やはりタンブルは2枚目でなきゃなぁ〜。
でもタイヤの上のアダージオ、カッサンドラを回すリフトは柔らかめでした。緩急つけばアダージオの流れが平淡に見えなくなると思います。
うーん、やはりあれはまだ中尾カーバが一番綺麗だな。(あくまで中尾さんはカーバケッティにこだわるぞぃ。)

▲メモリー▼
井上ジェリロ、いいなぁ〜。すごいキッツイ目してグリザベラをみているのです。最後に一回振り返って退場する時も視線がいいです。
範グリザの歌は“寂しい”というのがはっきりわかる感じでした。遠いので表情が見えないからそんな感じを受けたのですが違うかな?
グリザベラは真っ白なまま、っていうか、汚れているのは姿だけで心は清らかっていうか。ピュアなまま老いてしまったようだった。
う〜ん、それって新しい解釈なのか?個人的にはグリザベラは正当化してほしくないんですけどね。だから早水グリサが好きなのですよ。
心の芯がピュアなのであって、汚れていないというのは違うと思うし。じゃなかったらここまでグリザを避ける理由がわからないのでは・・・。
どうも書かずには居られなくなる範グリザ。何故ここまできにかかってしまうのだろう。FANの方には申し分けない気もする…。

▲幸せの姿▼
佐川さんのデュトロノミーはおじいちゃんっぽいのですが、どこか卓越している。崇高さがあるなぁ。
シラバブ、声は綺麗だし、柔らかいイメージで好きなのですが、もう少し声量があるといいなぁ。ちょっと消えそうなんですよね〜。

▲アスパラガス▼
だんだんガスのまわりの猫たちの反応が出てきたと思いました。固まりっぱなしはなくなってきたかな。
遊びすぎず、ある程度聞きながら聞き飽きてる感じが良いのかも知れませんね。(品川時代はやはり遊びすぎか?)
♪子供たちにも大モテさ♪でシラバブが前足フミフミしているのを久々に観た!仔猫って本当にやるそうですね、足フミフミって。
山内シラバブはそういう細かいところを押えていていいです。外見が可愛いだけで終わっているシラバブ、居ますからね。
個人的は、メイクの感じも昔のシラバブメイクをしっかり踏まえていて嬉しいんですよ、山内シラバブ。
猫メイクって四季CATSの歴史の中でいろいろとキャラクターと共に作り上げられてきた物だから、やはりリニューアルしても忘れないで欲しいなぁ。

▲グロールタイガー▼
やはりキムタイガーVS千葉ギルはすげぇ・・・。
さてさて、前回お忍び観劇時から気付いたというかそこいらから戻ったんだと思いますが、グリドルの尻尾踏まれに対するサイアミーズ。
いままでが嘘のように反応します。これだよ〜、これ!こことかでグリドルとの関係がお客さんに伝わるわけですよ〜。
あぁっ!っと手を差し伸べる猫あり、自分の尻尾を大事そうに抱える猫あり、どうしよう〜とただただ慌てる猫あり。あー、芝居が生きてきた。

▲スキンブルシャンクス▼
初じゃないんだけど、初見のような印象の岩城スキンブル。はて〜、スキンブル役者が居ないのかー!やはり存在感が薄い。
別に歌が上手くないとかじゃないのですが、なんでなんだろう。歌がココロに響いてこないんだよね。・・・大阪公演で観たスキンブル全員。
このナンバーはアンサンブルが楽しいってのもあるけれどそれでもスキンブルのソロパートとかでは耳を惹きつけられたはず。
スキンブルのキャラクターが見えないというのも一因か・・・。
♪個室の特別寝台は〜♪の後、雄猫の背中に雌猫が乗っかる時。シラバブのベットはタガーなのですが、ここでやってくれた、バブちゃん。
山内シラバブ、すごい嬉しそうにはしゃいで、さっさかタガーをベットにする。すると他の猫達はまだ前の段階なのでシラバブの横に空間が。
(全員でやるときに中央にくっつくから)フライングなのにスヤスヤ寝に入るシラバブ。このまま孤立ベットなのか?と思っていると
タガーが『ここじゃねぇ!コッチだ!』と言わんばかりに立ち上がり、横の空間を指差して訂正。
・・・思わずタガーが常識猫(人)に見えたぞ(爆)。えへへ〜と笑って起き上がり、移動してもらうシラバブ・・・。
あのタガーに勝ってる気がしたよ、山内シラバブ。
相変らず倍速で尻尾回している千葉ギル。彼だけノリが16ビートだ(爆)
ラストのキメのコリコ(♪夜行列車のキャ〜ット♪の所)がやはりめいいっぱい動いていて良いですね〜。

▲マキャヴィティ▼
今回の観劇で一番印象に残ったのはこのナンバー。とても成長しているんです!
増本ディミと村上ボンバルのペアも長くなったからだろうけれど、まずユニゾンの振りがとても合ってきて見栄えが良くなってきたのです。
観ていてゾクゾクしますね。ユニゾンのテンポが落ち着いたんじゃないかな。タメが出て振りに緩急が付いたから舞台上の空気が変わった。
このナンバーの最大の魅力はこれだったんだなぁと改めて感じましたね。空気なんですよ。女性ならではの動きで醸し出される雰囲気。
そしてやはり群舞からの三宅カーバはかっこいい・・・。

▲マキャヴィティファイト▼
マキャヴィティが、すっげぇ唸った。恐怖!『がるるるぅぁぁぁっ!』って人間の喉で出る音か!?アレ!
シラバブやはり声量が無いようだ。マキャが去ってからの第一声がシラバブの『オールドデュトロノミー』なのですが
えらい遠かった。『幕裏か!?』ってくらい遠かったです(笑)バブちゃ〜ん・・・。

▲ミストフェリーズ▼
ミストフェリーズのマジックにいろんな猫が翻弄されますが、マンゴ&ランペルが面白かった!
オーブンの上で並んでぽけーっとミストの事を見ていると手元にポポンッと花を出されて2匹ともびっくりしてあわてまくる。
その光景だけでもおかしかったのですが、その直後は♪のどを鳴らしていると雷が鳴り出す♪と雷が鳴るんです。
ただでさえ花で動転しているところへ雷(爆音)。もうマンゴもランペルもいっぱいいっぱい。かわいそうになるくらいパニクってました(^^;
あと地味〜に固まってるコリコとジェリーロラムもナイス。徐コリコと井上ジェリロはメイクの感じも似てません?姉弟みたいです。
けっこう一緒にいるんですよね、この2匹。最初(ジェリクルソング)でも一緒にいますしね。
だから最後のライト・・・。もうすんごい大爆笑、イヤだー。演出戻して下さい・・・。(かなり限界)

▲メモリー▼
上記に続くのですが、シラバブあれじゃぁ歌い出し辛いよなぁ〜。(客席の爆笑でイントロがすべて消える)
グリザベラ、座り込みから倒れ込みに変わっていました。でも倒れこんでもさっぱり舞台上の空気が動かないのは何故だろう。
しかも♪お願い〜♪から再び立ち上がるのがとてもスムーズ。おいおい、グリザべラ元気じゃないかって。
やはりシラバブが手を掴む前に立ち止まる。体が開いている。ここってさぁ、解かっちゃっていたら意味ないのでは〜・・・?

▲天上への旅〜猫にごあいさつ▼
天上への旅は一番好きです・・・。
CATSというミュージカルの真髄だと思います。広がっていくコーラスと猫達のシルエットがぞくぞくしてしまう。
そして猫宣言の最後のコーラスが!なんて気高くて厳かで迫力あるのでしょう!!

▲カーテンコール▼
もうね、握手ですべて記憶がぶっ飛んでます(爆)(^^;;;
百々ランパスの方から両手握手してくれました。過去の記憶で両手握手って無かったと思うのよ〜。
しっかり目を合わせてゆっくり握手してくれたよう〜。(嬉泣)良い猫サンだー。
渡阪前は『辻ランパスとの握手〜〜(泣)』なんて言っていたのにさ。(いや、確かにまだ心残りではあるが。)
今回の観劇でわかったコト。“私は根本的にランパスキャットという猫が好き”という事。どうやらあの白黒君は居るだけでムードがあるのさ。




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