CATS.大阪.2001.8.16

C A S T
グリザベラ/坂本 泰子 ジェリーロラム=グリドルボーン/木村 花代
ジェニエニドッツ/服部 良子 ランペルティーザ/松永 さち代
ディミータ/増本藍 ボンバルリーナ/林下 友美
シラバブ/中村 友里子 タントミール/高倉 恵美
ジェミマ/久安 正子 ヴィクトリア/望月 由弥
カッサンドラ/富田 浩路
オールドデュトロノミー/小林 克人  アスパラガス=グロールタイガー、バストファージョーンズ/村 俊英 
マンカストラップ/福井 晶一 ラム・タム・タガー/八巻 大
ミストフェリーズ/蔡 暁強 マンゴジェリー/趙 宇
スキンブルシャンクス/鈴木 涼太 コリコパット/谷本 充弘
ランパスキャット/辻 仁 カーバケッティ/三宅 克典
ギルバート/千葉 浩一 タンブルブルータス/井水 類
マキャヴィティ/南山 光徳



▼オーヴァチュア▲
ふぅっと客電が落ち、オーヴァチュアが始まる。ちょっと音がスゴイけど、おぉぉ、3年ぶりのこの空気。
あーだ、こーだ文句言っていてもやはりこうなると期待がいっぱい。
そしてついにきました、この瞬間。猫達が客席に!
あの出てくる瞬間の緊張感。足音が聞こえたときの高揚感。堪りませんね。
LUCE嬢にはもちろん教えていません。どんな反応してんだろうと場内の騒ぎ声に我関せずで上手の方を見ていた。
さすがに30回目ですからね。さほど驚きません。さほど。。。おどろかないはずだったのに!
驚いてしまいました。だって私の顔を覗いた猫。。。マンカストラップだったのです。せ、せ、先輩だぁ〜〜〜(笑)
鼻っ面20センチの所に突如現れた福井マンカスのお顔。別に福井さんとは面識があるわけじゃないんですが。
なんかおかしいじゃないですか、7期生と10期生が顔見合わせてるんですよ。でも向こうはそんなこと知らずに覗き込んでいるんです(笑)
ゔお゙ぉっ!!?』っと、おもわず硬直してしまいました。端正なお顔立ちで格好良かったです。凛々しかった。

▼ジェリクルソング▲
オケが遅いですよ〜とても。個々の歌がちょっと不安定。ド頭からズレまくってどうなるかと思いました(汗)
そして注目の辻ランパス。3年経っても彼は彼でした。相変わらず危なっかしい重心。ヘンにカタイ動き。(本当に硬いわけでなく)
そんな辻さんだから、辻さんなのだ。(爆)ほんと変わらないです。

▼ネーミングオブキャッツ▲
お、来た来た。。。うお、辻ランパスこっち来る!?。。。あぁ、同ブロックの反対に行ってしまった。。。
。。。ここいらあんまり来ないなのかな?と、思っていたら後ろから声が降りてくる。。。
あ、ぽちさんランペルが。。。初演からなんて思えない若さです。前のコは凄い反応。めちゃ怖がってます。そんな逃げなくても(^^;
通り過ぎたんでいろいろ足元とか観察していたら戻ってきて捕まった(一瞬だけど)。。。ランペルにフェイクかまされました。
こんどはそんなぽちさんに見とれていたら男性の声が後ろから。。。わ、辻ランパスだ。
目は合わなかったけど、近くで見ると益々ペラペラな人だ(汗)結構、良いお声しているんですね。

▼ヴィクトリアのソロダンス〜▲
とても綺麗な感じのヴィクトリアでした。やっぱこのシーンは見惚れます(^^
そしてミストフェリーズが出てきて、皆その後に続き、ひょこひょこ出てきます。
こーいうなにげない所が猫的で好き。野良って一匹見つけると後から後から出てきたりするじゃん。
ここで秋兎今回の失敗。今回、ドッと出てくると無意識に辻ランパスを探してしまう。。。
このシーンではヴィクトリアとコリコパットのデュエットダンスがあったのに!全然見てませんでした(泣)
そして“ジェリクル舞踏会”を進行する福井マンカストラップ。もうすっかりドッシリしましたね。
いい声な方なので、科白がスルっと聞こえてきていいです。まだ爽やかな感じもあって、でもそこは良いポイントになってると思います。

▼ジェニエニドッツ〜おばさん猫▲
ミストフェリーズがマンカスにマジックをかけたりしちゃうのは別にいいんですが。。。
このミスト君はなんだか可愛いというかなんというか。確かに小さいが。。。新生CATSではのミストフェリーズですね。でもちょっと狙いすぎかな〜。
そしてナンバーへ。っとぉぉお!!?マンカストラップが歌ってる〜〜〜(歓喜)元に戻ったのね!
しかし福井マンカスはホント歌が良いです。在る意味正統派というか、ヘンなごまかしがなくて良いです。
そして服部ジェニエニ。やはりこの笑顔をみると安心しますね。ちょっと歌がいまいちだったけど(っつーかあまり歌わないけどね)
この存在自体が陽気なのが良い。やっぱ笑顔は大事。特にヨッコさんの笑顔って無理が無いから。
最後の『ありがとみなさん!』はさすがヨッコさん!これだよ、コレ!って感じ。聞いてるこっちが嬉しくなる科白ですね〜。

▼ラム・タム・タガー〜つっぱり猫〜▲
もうすっかりお馴染みな八巻タガー。だがしかしやっぱり秋兎には少々物足りなひ。声質の問題だから仕方ないけど。
やっぱり芝タガーを一回でも観てしまうと物足りなくなっちゃう。7割は歌になってたし。芝さん半分くらい音符無いから(笑)
もしくは芝楽譜(芝さんにしか歌えない楽譜)だったり。なんか、やりたい放題ですね。。。そこがいいのだ♥観たいなー、芝タガー。
最後の♪ごぉむぅぅ〜。。。♪のランペルとの一発ネタは無くなってしまったのね。。。ちょっと寂し。
辻ランパス、見事に全くヤル気ナシ男くんです。上手奥の上のほうによじ登っていきフチから片手片足をぶら〜んと出して、顔を斜めに覗かせて
ホゲ〜っと舞台上を俯瞰しています。しかも登っていく時、『だめだ、あぁダメだダメだ』みたいに頭を左右にふるふるさせて。。。
その頭の振り方もなんか勢いもなくほやほやしてるし。なんて謎な動きなんだ、辻さん!…ステキ(*^^*)

▼グリザベラ〜娼婦猫〜▲
なんかスタイルの良さげなグリザベラでした。どうも素直な感じが見え見えでスレた感じがあまり無いですね。
おそるべし、辻ランパス。グリザベラが出てきてもチラッっと見ただけで、相変わらず片手片足ぶらりん状態。
みんな殺気立っているのに我関せず。さすがケンカ猫。器がデカイ!(ただ単にドーデモイイだけなのかも)

▼バストファージョーンズ〜大人物?〜▲
『いらっしゃ〜ぃ』な、懐かしいお声。村さんです。特に思い入れのあるバストファさんではないのですが声が懐かしい。
品川でも村さん多かったからなぁ。このナンバーは全く振り付けが変わっちゃったんですよね。
秋兎は前の方が各々が遊べる余白があって好きでした。今の立ち位置だと雄猫がバストファさんの前にいて振りがあるけど
前のだとバストファさんの後ろにハベっていて各々が色んなリアクションを取っていたし、なんといってもギルバードが!!
ギルちゃんの“バストファさんの尻尾遊び”はCATS観劇の目玉の一つでもあったんです。それも無くなっちゃったんだのもなぁ。
特に最後のカーバケッティが体重計になるヤツはちょっと。。。あんな姿でナンバーの最後をキメるカーバケッティ(T△T)
リニューアルでかなり大被害を受けています、彼って。(唯一の見せ場だったカッサンドラとのデュエットダンスも無くなっちゃうし)
辻ランパスは異様にデカイです(爆)ミスト、コリコはもちろん、今日のスキンブルもあまり大きくないので並んでいるとぬぼーっとデカイ。
この方、なんでこんなに無気力な空気があるんでしょ。しっかり色んな事やってるんだけどなんか空気が違います(笑)

▼マンゴジェリーとランペルティーザ〜泥棒猫〜▲
まったく松永ランペルって目が離せません。落ち着き無いです(笑)相変わらず元気印なのです。
初見の趙マンゴ。なんかちっちゃいですね。う〜ん、歌になってない。。。( ̄□ ̄‖ゴーン。全部スタッカートになっている。
だからユニゾンで歌うランペルもそんな感じ。一瞬こういう歌い方だったっけ?と惑わされましたが、すぐに
『いや、品川でこんなマンゴ&ランペルナンバーは耳にしていない』と記憶を取り戻しました(笑)
もしかして趙マンゴがまだ長音での発音が出来ないのでは、という結論に達しましたが、丸々2匹だけで歌うナンバーなだけにこれは痛い。
二匹の関係(笑)も、“元気な彼女に尻に敷かれながらも支えてくれる彼”ってよりは“姉御肌のおねぇちゃんと可愛い弟”ってかんじ。
だいぶ感じがかわりますね。

▼オールドデュトロノミー〜長老猫〜▲
長老がどっからくるのかわからなかったよぅ。いや、ピンが照らされていたからわかってはいたが登場までが長すぎて。。。
小林デュトロノミー、細い!!なんか厚みがなくてぺらぺらしてるカンジ?(笑)そしてなんかダンディーです(爆)
格好良いデュトロノミーなんて初めて観ました。デュトロノミーでこういう切り口する人も凄いですね。
福井マンカスは本当に歌がいいです。良い声ですね(^^

▼ジェリクルボール▲
きました、CATSの真骨頂、最大のダンスナンバー。
まずは猫全員でジェリクルキャッツを語る科白のクダリ。はじまってすぐに科白のランパス。
言いながら下手から上手に移動する姿が!!カニさん歩き!!なんなんですか、その動きは!
どうしたらそんな摩訶不思議な動きになるんですか!?辻さん、モウ最高だぁ★ぜったい他のランパスと違うものになってる気がする。。。
でもここの振りはなんかしっくりこなくて微妙に気持ち悪いんです、ワタクシは。
科白がおわりいったん散っていく猫達。ディミータ、タントミール、ボンバルリーナが残り静寂の中ポージング。
そしてその静寂をヴィクトリアのシェネ(※回りながら移動する技)が切り裂きジェリクルボールが徐々に盛り上がっていきます。
びっくりなのが趙マンゴ。ソロナンバーと打って変わって(失礼)ダンスが凄い!男性とは思えないしなやかさ。綺麗です!!
ダンスの中での得手、不得手ってことでしょうか。マンゴ&ランペルナンバーのマンゴは確かにリフト(※男性が女性を持ち上げる技)する方が多いし。
あまり、“シャー”とか“っがう!”とか威嚇の声がなくてちょっと寂しかった。
さてさて、またジェリクルボールが静寂に包まれます。そう!ココです。一番ショックだった改良点。
福岡で、なんか知らんが、猫達が一斉にごろごろし出した!!(∑ ̄□ ̄‖ガーン。なんじゃそりゃ。←心の中で呟いた一言。
そんな曰く付きのシーン。ところが伏せっただけでごろごろしない!やったーーーー!!!\(T▽T)/
元に戻ってくれるのが一番嬉しいが、ごろごろが無くなっただけでまだ見れる。心の中で思わずガッツポーズ。
ここからはほぼ元のまま。ラインダンスが無くなったのは寂しいけど、これはカーテンコールのお楽しみなのかなと勝手に解釈してます。
最後のピラミッドはミストフェリーズのイメージのせいか迫力に欠ける。あの崇高さは何処へ・・・。

メモリー
グリザベラもデュトロノミーも印象がなひ・・・。

▲幸福の姿▼
舞台上にわらわらと猫達が出てきます。さすが三宅カーバケッティ。もう、猫!なんですよ。
さすが年季が違います。ディミータと目が合って恐る々々匂いを嗅ぐ仕草がまさに!猫って警戒しながらも近づいてきたりしますよね。
匂いを嗅ぎつつもちょっと首をうしろにひっこめたりする警戒心と興味の微妙さが凄く“猫”でした。
三宅カーバ、ココに限らず、群舞で踊っていたり、後ろで何かしたりしてるととても目を引きました。
デュトロノミーがシラバブに手を差し伸べるのはちょっとわらった。なんでそんなにダンディズムやねん(゜o゜/))オイッ。
でも肝心のお歌が。。。クレッシェンドとデクレッシェンドの応酬ってかんじで落ち着かなかったです。
そして、やはりシラバブは難しい。可愛くて似合ってはいましたがお歌大変そうです。

▲アスパラガス〜劇場猫〜▼
ん〜、懐かしい、村さん。声のヨボヨボ具合(もちろん演技で)がいいですね〜。
ジェリーロラムは声の変わり方が著しくて若いのかオネエなのかわからない感じでした。
今回ショッキングだったのはこのナンバー中、猫達がなにもしないんです。
コリコ、タントなんて固まってしまっているのかと思うほど微動だにしない。(それはそれでスゴイ)
上手っ側のタンブル&カッサンドラは見切れていてわかりませんでしたが、あとはほとんど。真剣にガスの歌を聴いているんだか。
唯一落ち着き無かったのはガーバケッティ。寝ては何かに反応して起きて、また寝て。。。あうう。三宅さんが出ていてよかったよう(泣)
ランパスもうろうろはしていた。なんとなく持て余していましたね。「遊びたいな〜」みたいな。(でも相手がいないんです)
秋兎はあまりのアドリブの無さに、演出サイドから『遊びすぎ』ってダメが出たのだと思っています。(笑)
・・・すこしくらい動いてくれた方がいい・・・舞台上にいる意味ない・・・。

▲グロールタイガー〜海賊猫〜▼
いきなりですが前の仮面付きのクリューがスキです。なんかソロのある猫だけ特別扱いされているみたいで。。。
別に顔が出てなくてもいいじゃないですか。グロールタイガーのナンバーなんだし。だったらサイアミーズも顔見せて欲しい。
グリドルボーンの尻尾踏まれ辺りは前の方がシンプルで面白かった気がします。今のだと動きが多くて、動くのでいっぱいいっぱいに見える。
殺陣は迫力UPでいいですね〜。ギルバートのカブも急上昇ですね。お陰でいつのまにかカッコイイキャラです(^^;
でも相変わらず、ゾンビ猫2匹。コリコとカーバ。刺し違えて倒れていたのにグロールタイガーが敗れると生き返ります(爆)

▲スキンブルシャンクス〜鉄道猫〜▼
楽しかったです。やはり、このナンバーは文句ナシに楽しいですよね。振りもそんなに変わってないし、親しみやすいです。
だがしかし。。。それしか覚えがナイ。。。スキンブルの印象が全く有りません(泣)
けっこうそのまんまなんですよね、このナンバーは。
ラストのマキャヴィティ出現。客席からじゃないのを見たとき『あぁ、常設劇場の限界を感じる。。。』と実感してしましました。

▲マキャヴィティ〜犯罪王〜▼
小野さんのディミが観たひ。。。(;_;)この曲難しいんですよねー。歌も振りも雰囲気が。(と、言う事にしておこう。)
ディミータをあたり役としている増田藍さん。もうちょっと色気が。。。淡白なディミータかな?急激に若くみえますね。
ボンバルリーナは林下さん。。。あいかわらず滑舌が。。。お歌が。。。(爆)
なんか前にあったオトナな妖艶なナンバーって感じはなくていいのかなと思うくらい印象が違います。

▲ミストフェリーズ〜マジシャン猫〜▼
マキャファイトは覚えがないので割愛。印象ナシだったのかな。
最初にタガーが歌うところ、確かにマキャヴィティが電気をスパークさせてしまったので真っ暗っていう発想はわかるのですがとても観辛い。
せめてランペルがスポットをタガーに当てたらその周囲だけでも補助的照明を入れて欲しいですね。
何を踊っていてどうしているんだかわかんないから気になるし、ランペルのスポットもよくずれるし(泣)
ミストが出てきてライトをつけるっていうのはいいんですがそれまでが長いので。。。
噂の蔡ミスト。今のCATSではこのミストフェリーズなんですよね。あくまで道化的な。
秋兎的ミストフェリーズとは正反対なので寂しいですが、今のCATSに合っていてその上で良いとは思います。
でもやはり狙いすぎな感がある。ちょっとあざといです。ホントにすんごい身軽です。ジャンプの高さとか凄いです。
バレエ的にというより、アクロバッテイック。京劇とかそんなノリですね。ダンスが凄いって風ではないです。動きが凄い。
しかし。ソロでテンポが失速するのと、ラストの光を飲み込む前の光を絞っていくパントマイムは残念なリニューアルです。
このラスト、メモリーに繋がる幻想的なシーンで客席に笑いが起きるのは悲しいのです。前の、ため息が出る程の美しさが好きだった。

▲〜メモリー〜▼
仁王立ちで♪おーねーがい〜〜〜♪にはびっくりしました。ハカナクナイ・・・

▲〜天上への旅ー猫にごあいさつ〜▼
“天上への旅”は本当に鳥肌が立ちます。この神秘性と気高さが“CATS”だなって感じです。
ごあいさつは歌は置いておいて(爆)前は直立不動でそれが凛々しくて良かったですが、今の各々でポーズをとって立っているのもいいです。
最後は少し動き過ぎな気もしますがそれは猫達の威厳オーラでドーンと(笑)フッ飛ばしてください。ハイ。

▲〜カーテンコール〜▼
ここは役者さん達の笑顔が一番ですね。私個人はコレに弱い(笑)すごく弱いのです。
CATSでは猫達と握手出来ますし。今回は富田カッサンドラでした。ホントにキュっとちっちゃかった。でも大人っぽかったです。
LUCE嬢、かなりびっくりしてました。(『うわー、来たぁ(汗汗汗)』ってかんじだったそう)初見のヒトの反応はオモシロイのぅ( ̄ー ̄
おまけカーテンコールの為にいっぱいいっぱい拍手しましょう。往生際が悪いといっぱいやってくれるかも(笑)


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